こんにちは。
今回の訪丹は、10月28日、29日の2日間、5人の泊まりがけで行いました。
活動内容は、昨年仕込んだ味噌の袋詰め、宮津市日ケ谷に住む方へのヒアリング調査、実習棟の雪囲い下地づくりです。
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1日目には、昨年仕込んだ味噌の袋詰めと日ケ谷に住む方へのヒアリング調査を行いました。
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昨年12月、小野甚味噌醤油株式会社さんのご協力の元で味噌づくりワークショップを実施し、味噌を仕込みました。その味噌を約10ヶ月間小野甚さんに預かっていただいておりましたが、今回の訪丹で、完成した味噌を味噌樽から取り出し、小分けの袋に詰める作業を行いました。
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昨年味噌樽に仕込んだ時には、大豆の色がそのまま残ったベージュ色でしたが、今回蓋を開けたら茶色の味噌になっており、味噌のいい香りがしました。味噌の表面には上澄み液が溜まっていました。これは「味噌たまり」といって、うまみがたっぷり詰まっているのだそうです。味噌たまりを夕食に頂くために、最初にその液体をカップで除きました。
まず、大きなしゃもじを使って、味噌をよくかき混ぜました。これは水分を均すためです。最初は硬い部分も多く、力のいる作業でしたが、交代交代に混ぜることで徐々に均等にやわらかくなっていきました。
その後から、袋詰めの一連の作業が始まりました。
まず味噌をヘラを使ってすくい袋に入れて、秤で重さを測ります。今回は500gずつ袋に詰めました。袋に入れたら、袋の中の空気を除くために、机に味噌をトントントントン打ちつけます。
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次に、袋の口をシーラーという専用の機械で閉じます。袋がくっつくと、ピッと音が鳴ります。
その次にもう1枚の袋に入れて袋を二重にします。1枚目の袋を綺麗に折りたたみ、2枚目の袋の中に味噌を入れた袋を入れ、最後に2枚目の袋の口を輪ゴムで留めます。
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最後にダンボールに詰めてここでの作業は完了です。
今回参加したメンバー5人のうち3人は昨年も袋詰めを体験したので、昨年教わったことを思い出しながら、メンバーで教え合って作業をしました。特に難しかったのは、味噌を袋に詰めるときに袋の口に味噌をつけないこと、袋の口を閉じるときに空気を抜くこと、2枚目の袋に入れるときに見た目が綺麗になるように入れることです。どうしたらより綺麗に袋に詰めることができるかと試行錯誤しながら、オリジナルの袋の口のたたみ方を考えてメンバーで教え合いました。作業が完了する頃には、メンバーそれぞれが自分の持ち場の作業に手慣れたように見えました。
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小野甚さんでは、さまざまな醤油や味噌、ドレッシングやこうじ製品を販売していらっしゃいます。今回私たちは、そのほぼすべての商品を試食させていただきました。どれも材料にこだわりがあり、見た目は似ていても味わいはどれも全く違い、今までに味わったことのない美味しさに感動の連続でした。
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味噌の袋詰めが終わった後、宮津市日ケ谷を訪れ、以前にもヒアリング調査を行った方に、再度お話を聞かせていただきました。
今回は、前回聴いた話を元に作成した、昔の日ケ谷の資源循環図をお見せしながら、新たに生まれた疑問点や前回は聞けなかったお話を伺いました。昭和30年代には、電話番という、村に1台の電話の番をする仕事があったということを聞いて、現在との違いに驚きました。
来週には日ケ谷の山を散策する里山ウォークが控えています。その方に案内をしていただく予定なので、注意点などの打ち合わせも行いました。そのかたが前日にクマに遭遇したとお聞きして、改めてクマよけの鈴などの対策の重要性を感じました。
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ヒアリングが終わると、待ちに待った夕食の時間です。
味噌や、その味噌から生まれた味噌たまりを使って、豚汁や煮物を作りました。豚汁には、丹後まで行く途中に寄った由良川PA直売所で購入した、京野菜の海老芋も入れました。調理中、スルッと剥ける皮むきを楽しみました。里芋とはまた違った味がして、とても美味しかったです。
2日目は、実習棟の雪囲いを行いました。
午前中には雨が降ったので、作業は晴れた午後から開始しました。
前回の訪丹でワラ細工棟の雪囲いの下地を途中まで作ったので、今回はその続きからでした。雪囲いに初挑戦するメンバーにロープの結び方を教えながら、良い天気の中で作業を行いました。
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ワラ細工棟の下地が完成し、休憩を挟んで水車棟の下地づくりに取り掛かりました。そのとき、実習棟の近くに住む方が私たちの手際の悪さを見かねてやって来て、ロープの結び方を教えてくださりました。私たちが使っていた結び方よりも使うロープの本数が少なく、作業時間も短くて済む結び方や、雪に耐えられる囲いを作るにはどうしたら良いかを教えていただきました。そのほかにも、ほつれたロープを先端で結んでまとめる方法も教わりました。次回からの雪囲いでは、これらの結び方を使って、より効率的に作業を進めていきたいです。
今回の訪丹は、たくさんの方々に支えられてることを改めて実感する良い機会となりました。教えてくださった皆さま、ありがとうございました。
文責:菅田
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