ごきげんよう。朗らかな春の陽気を楽しんでいたのも束の間、早くも初夏となりました。
たっぷり水を湛えた水田と子供のはしゃぎ声に包まれ、遂に田植えを来週に控えた我々は、前途を祝われている様な気分になります。
作業中に見つけたヨモギが、これが食べれるものであったため、蓬ご飯にしてみました。かといって、誰も蓬ご飯などというものは今まで口にしたことがなかった為、これは正解なのか?と考えながら、ただ、食べました。知らない方が楽しめる事だってありますよね。
さて、今週は日ヶ谷の3Dマップ作成にむけた現地調査と知の部屋・実習棟の草刈りを行いました。
現地調査では日頃、宿泊所:知の部屋を貸してくださっている「円教寺」の本堂も見学させていただきました。天保12年に現在の場所に移されたとされる由緒を感じさせる寺は、まさに3Dマップ作成の一つの目的である、時間を超えた文化の共有を体感できるものでした。建物の歴史や材質、仏像の見方などを教えていただきました。仏教には守護神として東方を護る持国天、南方を護る増長天、西方を護る広目天、北方を護る多聞天がいるとのことで、その像を見せていただいたりしました。私は正直に言って、この四天王について初めて知りましたし、他のもこのように普段の生活では耳にしない言葉が沢山ありました。難しい話ではありますが、地域と密接に結びついたこのような文化を知る事はとても有意義なことです。日ヶ谷プロジェクトで制作する3Dマップは、ただ3Dであるというだけでなく、文化の変遷にも注目するものとなることを目的としています。その為、現在の町を見ること、過去の文化を知ることが重要になってきます。今回の円教寺見学のような、お話をきける機会は貴重です。これを機に今後とも興味をもって調べていきたいと思います。
また、このような建物は町の方々の不断の努力により継承されてきました。町の人口が減っている今、このような観点からも私達にできることを考え直さねばならないと痛感しました。
草刈りは大変な重労働でありました。
終わりの見えない作業の中にも、刈った跡を見ると気持ちいいと、常に積極的(変態的?)に作業に取り組むメンバーに助けられ、なんとか作業を終えることができました。私はここで、草刈り機の使い方を教わりました。草刈り機は楽で簡単そうに見えますが、実際やってみると非常に難しく苦戦しました。草刈り機を使えない狭いスペースや複雑な形の場所は、手作業で刈ります。暑い中、慣れない姿勢で日頃使わない力を使うので、大変です。
いずれにしても雑草は放っておくと刈りとれなくなるまで成長し、邪魔になってしまうため、早いうちに刈っておく必要があります。これからは各工程の大変な作業も続いていきます。まだまだ頑張っていかなくてはいけません。
最初にも書いた通り、来週は待ちに待った田植えになります。苗は学校で育ててきました。非常に楽しみです。それではまた来週お目にかかります。良い一週間を。
文責:服部
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