こんにちは、米づくり事業リーダーの加地です。久しぶりの投稿となりましたが、この記事では、2019年度お米づくりの稲刈り・脱穀をお伝えします。
田植え以降は際限なく生えてくる草との戦い、9月に入ると台風や雨との戦いでした…。7月に予定していた追肥は時期が合わなかったため行うことができなかったり、出穂までに除草を満足に行うことができなかったりと予定していた通りにはいきませんでしたが、9月28日には無事に稲刈りを迎えることができました。
稲刈りの当日は1日中雨の予報でしたが、朝から雨が降ることはなく午後からは晴れていました!今回の訪丹では20人のメンバーが集まり、2日間で予定していた稲刈りを1日で終わらせることができました。稲刈りの具体的な行動としては、田んぼで稲を刈る人、稲束を作る人、できた稲束を稲木にかける人に分かれて作業しました。
両手でつかめる太さの稲束を、天日干しで時間をかけて乾燥させていきます。
基本的には天日干しを始めてから約1~2週間ほどで脱穀を行うことができるのですが、晴れが続かなかったり、晴れが続いても脱穀の1,2日前に雨が降ったりすると脱穀を行うことができません。今年はなかなかいい天気が続かず、10月12日に直撃した台風の影響で稲木が倒れてしまうというハプニングもありましたが、幸いなことに稲が地面についておらず、地元の方に手伝っていただいて、何とか別の場所に稲をかけなおすことができました。
脱穀をすることができたのは、稲刈りから約1か月後の10月27日でした。この日も昼から雨の予報で、晴れている午前中の間に脱穀を行いました。脱穀後の米が雨続きであまり乾燥していなかったので、低温の火力乾燥で米の水分量を15%前後まで落としていきました。 籾摺りと精米は10月29日に行いました。籾摺りを行って取れた玄米は約190kg、昨年よりは少ない量でしたが、自分たちで育てたお米が食べられる状態になって出てくると、うれしさと達成感とで何とも言えない感情になりました。
稲木が倒れてしまった時だけでなく、脱穀から籾摺りまでの作業も地元の方々に協力していただき、何とか行うことができました。全体を通して、自分たちの活動が決して自分たちだけでは行うことができないものなのだと実感するとともに、天気や獣害と戦いながらお米を作ることの大変さが身にしみてわかりました。しかし、お米を作って終わりではなく、今年の反省を来年の米づくりに生かすこと、これを現代の食の在り方を考える機会とすること、そしてできたお米を美味しく食べることが大事だと思います。米づくり事業リーダーとしてまだまだ未熟な部分もあり、うまくいかないことも多々ありましたが、ご協力していただいた方、本当にありがとうございました。米づくりは単年のものではなくて、すでに来年の米づくりは始まっています。米が収穫できても気を抜かずに頑張っていきたいと思います。
文責:加地
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